そしてオタクは続く

一歩踏み出す勇気

聴いて、見て、考える楽しさを ― Kalafina 9+ONE @東京国際フォーラムホールA

Kalafinaとの2回目は、国際フォーラムホールAの1階真ん中から。
ど真ん中で、PA卓のちょっと後ろ。視界がよく開けている位置だった。松戸は一桁列で近さを堪能したから、ステージ全体を見ていくのに最適かつ遠すぎないみたいな。完璧。

こっからは多分に曲とか演出とかの話を。


















はい。では。


開演前にステージに掛かっている幕、9+ONEの大きなロゴマークにしか松戸では気づいていなかった。
額縁になってるんだね。それじゃあ今日は"画"を見ていこうかなってちょっと考える。。
パンフレットを直前まで読んで、WakanaさんHikaruさんのスタンスを知る。自分にまだ足りていなかった部分だったんで、松戸からまた一つ深く聴けたように思う。


始まってからというもの、とにかく思考を刺激された!
もちろん大前提として、Kalafinaの3人のハーモニーを楽しむというのはあるわけだけど、そこに照明とか背景とか立ち位置とかの視覚に訴える演出でものすごい情報量が上乗せされていた。2回目でちょっと余裕があって、全体が見渡せる位置だからそこを強く感じたんだろう。

『五月雨が過ぎた頃に』『misterioso』『Lacrimosa』の3曲は、曲を聴く心地よさに浸っていた。
『五月雨が過ぎた頃に』はアルバムしか聴いてなくて松戸で初めてだったけど、その清涼さが好き。

『明日の景色』からステージの背景が変わって、そこから"画"を見る意識が強まった。歌の世界についていイメージを膨らませる。場所はどこか、昼か夜か朝か、陽の光はあるのかないのか差し込んでいるのか、、、みたいな。
曲の解釈を広げていくのめっちゃ楽しいってなった。考えるのが楽しくなりすぎて音楽がBGMみたいになるのもちょっとあって、それは流石にやりすぎたなw
その辺の意図って演出する側の意図もあるんだろうなと。背景の色が曲ごとに明確に変わったり、照明の使い方だったり。ツアーが変われば同じ曲でも別のものを見せてくれそうだ。

『メルヒェン』から背景が変わって、額縁の中から"飛び出して"きてからの流れがまたすごかった。
Magia』で幕を下ろして映像の中にKalafinaを混ぜ込む演出を見るためにこの位置に座ったんだってくらい、引きで見るための演出だったな。松戸では全貌を見られてなかったので、今回とても満足した演出だった!

そして、『Kyrie』からの"崩し"みたいなのがすごくてね。
『Kyrie』ではマイクスタンド使って、3人が基本位置にいて。それでいて曲調としては上がっていった。
続いて『heavenly blue』で、センターがKeikoさんからWakanaさんへ変わって、3人がステージ全体に広がる配置に。サビで青みがかった照明が客席側に向く。
One Light』が始まるときにはもう完全に熱くなっていて、ステージを動き回り、3人それぞれの主張だ!って感じで歌って、煽って煽って熱狂を作っていった。
この一曲一曲でペースを上げていくのが、サッカーで丁寧にボール保持して、スペースを突いて崩して、アタッキングサードは個の力でフィニッシュまで持って行く、、、みたいな完璧な攻め方をしているようで、そんな風な考えに至ったのがもう楽しくて楽しくて仕方なかった!!

今日はもうものすっごく思考がフル回転して、歌に聞き入るのと両輪で頭を全て使い切った感じ。終演後、動きはほとんどないのにめっちゃ疲れたw
はい、そんな感じで今日もまた一段と良い感じにスイングしたKalafinaワンマンライブだった。



余談。
『明日の景色』でこちらに背中を見せた時のKeikoさんの立ち姿に、かつての俺の憧れの存在で、梶浦由記さんプロデュースで歌ってたことがあって、どっちかっていうと低音パートで、ウェーブがかった長髪な時期もあって、、、、と無理やりに千葉紗子さんを重ねて見ていた(松戸の時にハッとしたよね)。
大学生になった頃にやっとファンクラブに入れて、さぁこれからだって時にセミリタイアしてしまって、遊び足りなかったなって思いが10年くらい越しに蘇ってきたような感じで。
もちろん、千葉紗子さんに対してと同じアプローチをすることはないんだろうけど。ちょっとね、底上げしてね、見ちゃうのはまぁ、、、仕方ないよねww

2017年4月~5月、ってかざっくり春のまとめと以降の展望

  • 総評

行ったイベント数も、向き合った時間の長さも、この春はとにもかくにもJuice=Juiceとアンジュルムというハロプロの2グループについて立ち上げていった。
1,2月の助走を経て、それぞれ4本ずつのワンマンと、いくつかの握手会などなど。Juice=Juiceの翌日とか間を挟まずにアンジュルムってことが多くて、怒涛の日々!って感じもしたけど詰め込みすぎて疲れたり飽きたりってほどにはならなかった。
日常性よりお祭りとかビッグイベントとして見ていきたかったから、ここはうまく行ったと思う。
んで、どっちか片方とか一人に絞り込めればスケジュール管理も資金投入も効率的になったんだけど、そうはいかなかったw どっちも楽しいから仕方ないね!!

以降はしばらく空き。9月のアンジュルムのサイン会は取ってるから、それを皮切りに秋シーズンが始まるよって感じになるだろうか。
……と思ってたら7月からJuice=Juiceツアー!!オーバーホール期間??んなもん無いわ!!!!!やったぜ!!!!


この間にKalafinaのワンマン初、カービィのオーケストラ、ARIAの朗読、nano.RIPE新体制になって初、と、ひとまとめにするには濃い強いイベントたちだった。
カービィグリーングリーンズでいきなり優勝!ってなってずっと優勝して桜井さんの初代カービィ制作秘話で優勝した(語彙力)

  • 展望

6月はLiSAのアリーナツアー。そして7月のANDROGYNOSへ。
ANDROGYNOSはとにもかくにもDIR EN GREYをどう仕上げていくかというところ。もちろんPIERROTだって振り入れまくった方が楽しいんだろうけど。
対バンで大事なのは自分にとっての「対戦相手」だってのは今年よくわかったこと。1月のリスアニLiSA・Kalafinaでの大きな成功体験がそれを物語る。アンジュルムがハマりきるにはスマイレージへの対応だよね、ってのもほぼこれ。
ということでしっかり聴いていきましょう!

  • イベント参加記録

4月
06 Juice=Juice『地団駄ダンス/Feel~感じるよ~』リリースイベント @アリオ川口 センターコート
08 Juice=Juice LIVE AROUND 2017 ~NEXT ONE~ @EVENTHALL club-G
09 アンジュルム コンサートツアー 2017春 ~変わるもの 変わらないもの~ @三郷市文化会館
15 Kalafina "9+ONE" @森のホール21
16 星のカービィ25周年記念オーケストラコンサート @オーチャードホール
30 ARIA The AVVENIRE~海と音と語りの調律~ @ニューピアホール
5月
03 アンジュルム『愛さえあればなんにもいらない』リリースイベント @東武百貨店 池袋店
03 Juice=Juice LIVE AROUND 2017 ~NEXT ONE SPECIAL~ @中野サンプラザホール
03 Juice=Juice『地団駄ダンス/Feel~感じるよ~』リリースイベント @中野サンプラザホール
04 nano.RIPE LIVE 2017 「せいなるたねび」 @渋谷WWW
07 Juice=Juice『地団駄ダンス/Feel~感じるよ~』リリースイベント @ベルサール西新宿
07 アンジュルム コンサートツアー 2017春 ~変わるもの 変わらないもの~ @中野サンプラザホール
13 Juice=Juice LIVE AROUND 2017 ~NEXT ONE SPECIAL~ @日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
15 アンジュルム コンサートツアー 2017春 ~変わるもの 変わらないもの~ @日本武道館

対 ― アンジュルム コンサートツアー 2017春 ~変わるもの 変わらないもの~ @日本武道館

「歌を聴きたい、ダンスを見入りたい、表情を観察したい」が「曲に対して声を出したい、動きたい」に勝つんだよねぇ、アンジュルムだと。
恥ずかしくて動き出せないなんてはずもなく、グイッと入り込むと動く部分が捨てられていく。さてなぜでしょう。


なんてことにある程度の答えが出てきた、ような気がする。

まず、アンジュルムというか室田瑞希さんがあまりにも"見ていたい存在"な点が強い。
重心の低さ、動きのシャープさ、急制動の力強さ。「ゲームでアイドルの能力値をエディットすることになったらこうする」ってくらいの好みそのものズバリ。完璧。
歌唱力も良い感じ、ロングトーンでよくわかるのは太すぎず細すぎずな声質。ソロでたくさん聴きたいなんて思ったりする(室田好きが先行して高評価にしてる感もある)。
ショップで写真を買っていくくらいには当然にルックスも好きなわけだけど、今日の写真集を見ていたら「あれ、下川みくにさんそっくりじゃね」ってカットがあって、あぁやっとここに説明もついたなと。19年前と好みがあまり変わっていないとw
ともかく総合的に見てかなり"オーダー通りに好き"な感じが強くて、じっと見てて満足できちゃうところがある。「リアクションを返して楽しさを増幅させる」よりも「一秒たりとも視野から切りたくないし見た情報を記憶に留めたい」を優先していた。
この辺は、今日も先週の中野も先月の三郷も2階席だったというのにも起因しているかもしれない。労せず見えるんなら動くのにキャパシティを使えるかもしれない。


そしてやや問題なのはアンジュルムスマイレージに隔たりを感じているところ。
「すっげー好きなアンジュルムの曲」から「よく知らないスマイレージの曲」ってなった時に気持ちが寸断される。曲調もだいぶ違うし、ワンマンなのに対バン見てる気分にすらなる。
「だって室田いないし曲が多いしめんどい」ってことでライブで見た聴いたものを復習しようスタイルで行く以上は、完全解決に長ーい時間がかかる。秋あたりまでにYouTube先生のご指導を受けておこうか。
この辺については、今日のMCで「ツアーのテーマが『アンジュルムスマイレージ』」って言ってたりなぷーとか、「『アンジュルムはもう違うのにスマイレージの曲をやると(客が)沸くのが違和感あった」とか言ってたあやちょには汲んでもらえるかなぁなんて。
うまく折り合いをつけておいたほうがいいだろうけど、決して受容できないようなことじゃないのかなと。新規なりの悩みってことで、うまいこと取り組んでいこ。


なんか全然ライブの感想じゃないな!!!


セットはホールツアーとほぼ同じ。新曲3つと『有頂天LOVE』が追加されてたのかな。ってかこれがホールツアーのファイナルだから同じなのは当然だよね。
序盤でセット組み替える気配がなかったんで、「『カクゴして!』投入と『次々続々』フル」の期待は早々と取り下げておいた。そういう日じゃなかったんだよ。
そうなってくると新曲のチェック以外は通常営業ってことで、↑のとおり見る聴く基本にして後半の『大器晩成』からグイと上げていく感じとなった。
『愛さえあればなんにもいらない』どうなんだろうね、結構な変化球だから慣らしていこうねってところで現状。
魔女っ子メグちゃん』は遊びまくれる。アニソンちびっ子大集合、ナニワ金融道。こんなん武道館で口ずさめると思わなかったw悪ノリが過ぎないようにな!
『ナミダイロノケツイ』が相川さんへのメッセージだった。と思う。まだ彼女を見たことない自分としては、「9人のアンジュルムを見られる日を」というところで。



今日でアンジュルムそしてハロとの春シリーズが終わりということで、そこんところ総まとめ的に見ていたり"次"に繋げる何かを考えたりしながら見ていた。
楽しかったし良いもの見たなって思うんだけど、まだスイングし始めた段階で「これ!!」っていうスイートスポットにはまだ当たってない。自分の持つ情報量を増やしていくのが第一。
秋にツアーとかまたあるんなら、他の日程めっちゃ詰まってるけど入れ込みたいところ。