そしてオタクは続く

一歩踏み出す勇気

⑤アメリカへの道中にて

5月5日と6日の内山命ちゃんとの最後の握手会を前に、昨年からの計画どおりアメリカはアナハイムのディズニーランドへ行く。
旅程は10連休を前に1日追加して4月26日からの7日間。後ろに繋げる日程だったら5日も6日も5月1日の名古屋も行けなかったわけで、これは幸運だと言える。
こういうところで「俺は“持ってる”」と思える自分が好きだったりする。

ディズニーランドの目的はもちろん、大好きなディズニーの世界を堪能することだ。
ただまぁ、最後の握手会だとか5月末で卒業だとかで、そっちに関するテーマも浮かび上がっているのもまた事実。
このあたりは行きの飛行機内で書いてる(今が何時だか訳わからなくて眠れないんだw)けど、現時点でのテーマはこんな感じ。
・みことちゃんへのお土産を買う
・やってみたかった“アレ”をやる
・花屋さんから出た「宿題」のヒントがあるか探す
・握手会で話せそうな愉快なことを覚えておく

お土産と“アレ”については、卒業発表される前から計画に入っていた。どちらもラストチャンスだから気合い入れていこう。
“アレ”とは一体、何なのか。いろいろと想像を巡らせてみてくだっさい。これがサイドさんブログファンにとって最高に贅沢な時間なんです(新日本プロレス内藤哲也口調)。

花屋さんからの宿題については、ディズニーランドに直接のヒントがあるわけではないかな。何かを見て聞いて感じて、自分の中からキーワードが出てくるといいなという期待をしている。
最後の握手会2日間、マジメな話というか「卒業だね~」みたいな話はいちばん最後だけにしようかなと思ってる。その辺は、メットライフドームで渾身の3枚でやったつもり。
だから、何もディズニー話だけをする意気込みではないけど、「ねぇねぇ聞いて聞いて聞いて!!」ってみことちゃんに話したくなるような体験ができたらいいななんて思う。


眠れないついでに機内で花屋さんからの宿題もやっている。
これいいかなって曲を選んでピンときた言葉を書き留めたり、手持ちの動画を見返してみたり。
良い言葉だから使おうってことじゃなくて、そこに自分の気持ちがどれだけ乗せられるか、託せるか。
だから自然と、自分の血肉になってるレベルで聞き込んできた曲を追っていくことになった。

そうすると、改めて自分の好きなミュージシャンがどんな歌を歌ってきているのかを認識しなおすことになって、それがまた楽しかったりする。
彼らの紡いだ言葉に託したい気持ちで聞いて、「これはいいかも」と候補に挙がるものと、「良い曲なんだけど今回は求めてる方向性と違うね」となるものと、結構はっきりするものだね。
ストーリーを語るようなのと、自分の内面を見つめていくようなのと、“あなた”に向けていくものと、“きみとぼく”の関係についてのものと…みたいな。
今回の宿題だと、後半ふたつからきっかけをもらえそうな印象かな。
あとなんか、いろいろと巡った結果めっちゃシンプルなところに着地する気がしてならない。まぁ、いろいろ巡って着地するのが大事。俺にとって。

そんなことを考えつつ、アメリカで遊んできます。それでは。

④4月20日、打ち合わせ

花屋さんとの打ち合わせは20日の夕方となった。
提示されたスケジュールの中で最速を選んだのは、自分の焦りと不安の表れからだと思う。
予想どおりの「内山命ちゃん卒業→芸能活動も終わり=もう会えない」がほぼ決まりの中、贈る花のイメージを詰めきれないまま時間が過ぎていくのが嫌だった。

4月20日、土曜の夕方に花屋さんを訪れた。
昨年の誕生日に向けた打ち合わせ、出来上がりの花の受け取り、そして今回の打ち合わせで3回目の訪問。
今は母の日に向けたシーズンなんだなと、店頭の様子でよくわかる。

「5月末のグループ卒業後、どうやら芸能活動自体をやめるみたいで。正真正銘の最後になりそうなんですよ」
まるで、オタクの友人と飲みに行った時のような言葉で話を切り出した。これが伝わる人だろうと思えるのが、2回目の依頼の良さだ。
「それ(発表が3月末)で5月いっぱいって早いですね。気持ちの整理もできるかどうか…」って察してくれた時点で、ここに頼んで本当に良かったなって思えた。
そして気持ちを察してくれた以上に、「じゃあこの色の花を使って…」「花言葉を考えると…」「アクセントになるのは…」と、次々と提案してくれた。
いちばん入れて欲しい花の取り寄せがちょっと大変そうだったけど、「これはぜひ使ってほしい!」と頼んだら「じゃあやりましょう」と引き受けてくれた。頼りになります。

去年の誕生日の時に考えて話してってやったから、今回は多少なりイメージを伝えるのがスムーズになったのかもしれない。
それにしても、自分の思いの丈をぶつけていったようなものを、アレンジメントの構想に繋げていくのはすごいなと感心して感激した。
自分の気になることや、「こういう物を贈ろうと思ってて、それと調和をとれますかね」みたいなところもしっかりカバーしてくれた。少し突拍子のないことを言うと「それは止めておいたほうが」と正してくれたのも、また信頼できるなと。

お店に行く前の心配はどこへやら、アレンジメントの概要は決まって「あとは実際に組み合わせていって調整していきます」って運びとなった。
おかげで自分の不安はほぼなくなり、これからの期間を最後の握手会とか卒業公演とか(たぶん最後のステージとなる)センチュリーホールに向けて準備できる。
一つ、花屋さんから宿題が出た。アレンジメントに「一言」添えられるから、入れたい言葉を考えて送ってほしいと。
これ!ってものを考えつきたいね。アメリカで何か掴んできたいところ。

③4月10日~17日、会合その2と"成果"と進捗と終わりの決まりと

会合その2は、生誕の時もいろいろ話を聞いてくれてアドバイスもくれて花屋さんを教えてくれたオタクと。
卒業発表の翌日にLINE入れてくれる気づかいにまず泣きそうだった。
4月は年間でいちばん仕事が忙しいんだけど、早く話したいし肉!ってなっちゃったし冷たい雨の夜に焼き肉。

話すことってまぁ、4月6日のパンケーキ会とまずは同じで。
「限られた時間の中でやりたいことは全てやろう」
「こんな楽しい盛りにいなくなるの寂しいしツラい」
「でも紆余曲折あっても戻ってこられて、長く頑張ってくれたみことちゃんに感謝したい」
これらのことはそれこそ毎日毎分のように考えているし、ネガポジ合わせて一日の中で気持ちがほんと上がって下がって忙しいくらいだ。

パンケーキ会でコンセプトが固まり、少しずつ具体化していってる。
この日も構想を聞いてもらって、アドバイスもらいつつ考えを練っていった。
「そのプレゼントなら、花との組み合わせでなにかできそうじゃないですか?」
なるほど確かに。プレゼントの方はほとんど形式が決まってるから、花屋さんに相談してみることとしよう。

こっちの話を軸にしつつも、友人の近況も聞いて、いい刺激を受けたりもした。
オタクのオタク論はもともと好きだけど、そこに"人との繋がり"とか感謝とかをも求めるようになった。精神的な変化というか成長というか、ここ一年弱でしたなと思う。
今ここにいられるのは当たり前じゃないなって思うこと、いくつもある。
恥ずかしいセリフ禁止!!(変わり始めは、たまゆらARIAの縁)


仕事で取引先(っていうのはちょっと違うかもだけどざっくりそんな感じ)の人と打ち合わせ。
まぁまぁ付き合い長いしお互い作業しながらの雑談。俺がなんとなくオタク趣味なのは知ってるくらいの先方が、
NHKでやってた、特撮のオタクを題材にしたドラマが面白かったですね」
と衝撃的な一言。即、
「それ、僕の応援してるアイドル出てましたよ!」
とカミングアウト返答。どの子だってなったのでホームページのマイさんを見せたら「この子かわいいと思ってたんですよ!」
これですよ、内山命のやりきった成果。NHKドラマに出演した証が、みこっ党やSKEのファンだけじゃない広い範囲に及んでいた。
俺がみことちゃんのファンだってことは知らない状態で、先方から話を聞けたというのがめちゃくちゃ嬉しかった。SKE48を「AKBの名古屋版」って言いかえてやっと伝わる人が、(名前は覚えてなかったけど)「この髪の長いかわいい人」って認識をしていたんだよ!
すごいことだよ、俺は俺なりに見えたよ、みことちゃんの到達点。
「この子23歳ですよ」
「え、若い」
「好きになって9年くらいですかね」
「え、9年前って」
「中2ですね」
「それやばいやつ」
「言わないで」


プレゼントの方は発注完了した。
パンケーキ会での判断をベースに、そしてその時の友人が見かけたちょっとしたご縁も加味して決めた。
さらに焼き肉会での「花との組み合わせ」の可能性を視野に入れて、よりベーシックなものにした。合わせやすいし、単独でもしっくりくるから良い感じ。
オーダーから日数かかるって話だったけど4月中には届くみたい。
これ、写真撮ってチケットホルダーに入れて、握手会で事前報告もできるな。卒業公演合わせで持ち込むと反応が見られないから、検討してみよう。

花の方はやや苦戦。
コンセプトは見えたけど、その実現可能性(季節とかあるかもだし)と詳細が詰めきれない。
ここからは専門家に助けてもらおう!!ってことで花屋さんにメールして、打ち合わせのお願いをした。
…が、3日経っても返事が来ない。ちょっと焦ったんで17日夕方に電話したら、問い合わせ受信するサーバの不調だったとかで「ちょうどメール打ってました」と。タイミングよかったw
無事に打ち合わせ日程を決められそう、ってところで同じ時間にラジオ出演していたみことちゃんから今後についての情報が。
仕事中だったから聞いてなかったんでTwitterから知った。仕事中に花屋さんと連絡していいのかってそれは休み時間を使ったわけだけど。

SKE卒業後、芸能活動は続けないとのこと。5月いっぱいでステージの上の内山命ちゃんは、いなくなる。
状況から予想していたことで、想定通りの順当な情報ではあった。それでもやっぱり、事実として直面すると打ちのめされる。

そっか、本当にあと43日とかでいなくなるのか。
「6月以降」を考えたときに、劇場に行ってもステージで見られないとか、握手会に行っても会えないとか、そういうのもあるけど何より「存在が認識できなくなる」ことがツラい。
ブログとかTwitterとかメールとか、毎日なにかしらで見かけて「元気そうだな」「今日もかわいいな」って思ってきた。
”力尽きて”SKEから遠ざかっていたころも、もう内山はいいやと思ってたころさえも、ずっと気にかけてはいたわけで、何かにアクセスすれば生きてることくらいはわかった。
6月になったら、そんな生存確認すらできなくなるのだろう。そんな生活を送ることが、寂しくて、悲しくて、怖い。
9年以上に渡る習慣がなくなること。それも俺が飽きて放り出すわけじゃなくて、絶好調に好きな状態にあるのに断絶されてしまう。
嘘だろ、ありえない、無理。そんな気持ちで溢れそうになる。
これはいくら卒業に対して花とかプレゼントとか手紙とかで「やりきった!」って思えるように動ききっても、6月になったら感じることになるんだろう。
受け止めて、ぶっ倒れて、凹んで。立てるようになったら、楽しい思い出も寂しい気持ちも抱えて、次の何かに向けて生きていくこととしよう。たぶん、そうする以外にはないだろうし。
6月以降のことは6月1日から考えるとして、やはり5月末をターゲットに、やることやるし楽しいこと楽しむし握手会ではぁ好き大好きってなるし、そこ全力でやっていこう。