そしてオタクは続く

一歩踏み出す勇気

『ミュステリオン』の「ミュステリオン」

やっと落ち着いてブログを書けるので、温めていたことを。
−−−−
水樹奈々西武ドームの一日目「RED STAGE」で、俺にとっての最大の山場が『ミュステリオン』でした。


CDで初めて聴いてからというもの、サビに入った瞬間の転調に猛烈な違和感を感じて、「気持ち悪い」という印象を持ってました。
でも、大好きな奈々ちゃんの曲だから「嫌い!」で済ませたくない。良いところがわかるかもしれない、もっと聴き込もうとエンドレスリピート。
聴き込むことで、慣れてはきたけどやっぱり気持ち悪さは解消されない。うーん、どうしよう。でもこれ、テレビでも歌いまくってるしライブのメイン張るんだろうなぁ。不安。
よし、ライブでは真剣に『ミュステリオン』と向きあおう、そして、この曲に隠された水樹奈々の「意図」を見つけよう!
……という、よくわからないテンションで西武ドームに行き、『ミュステリオン』が始まるのを待っていました。


西武ドーム初日の本番、バンドバトルで長い長い「間」がとられた。
この時「あ、次は絶対に『ミュステリオン』だ」って確信を持った。最も聴かせたいであろう曲がくるから、一旦リセットしたいんだろうなと。
そして、予想どおりに始まる『ミュステリオン』。さぁ来い!俺はサビの気持ち悪いのに負けない!!!

……
………
あれ?
意外と、スッと聴けてる!?
え、どゆこと?なんで??
・・・・・・・・・あぁ、そういうことか。


ってな感じで思考が回って、目からウロコが落ちた感覚に陥りました。
俺の中で全てが繋がって、「『ミュステリオン』ってものすげぇ曲なんだ!!」って思ってもう嬉しくなってきちゃって!!
今、感じてることを書き留めておいてブログで形にしなきゃ!!!と感じて手帳を取り出してメモってたら『悦楽カメリア』をスルーしていましたwwww
そこから、水樹奈々の懐の深さみたいなのに感服しちゃってずっと笑顔だった俺。こうして、『ミュステリオン』は俺の仲間になったんだなぁって思ってました。


んじゃ、その時に俺が見つけた、『ミュステリオン』の「ミュステリオン(=秘儀・秘跡・機密→隠された真理)」の解釈をば。
※自分の中で完結してるんで、端から見ると妄想全開だと思いますがご了承くださいwww
まずは、俺が『悦楽カメリア』をスルーしながら書いたメモの書き起こしから。

ミュステリオンとは、「破壊」の連続。
CD(TV)←1回目の「破壊」

LIVE←「破壊」の「破壊」

つまり、
CD→LIVEで完成する!!

たぶん、これだけで俺の考えをわかってくれる人はいないと思うんですけどww
まぁ、さらなる妄想にお付き合いください。


まず俺は、CD音源で聴いた『ミュステリオン』で転調の気持ち悪さにのたうち回った。
「段差」を設けたようにハッキリとした転調が、自分にとっては有り得なかった。
俺の中の感覚では有り得ない、強引すぎる転調。これがまず俺の常識みたいなものを「破壊」していった。
んで、「気持ち悪いままじゃイケナイ!」って聴き込んで慣れようとしていく俺。この過程で「『ミュステリオン』のサビ前には大きな段差がある」っていう認識をガンガン刷り込んでいったと。これがまた水樹奈々の策略なんだったんだね。

そして、ライブでは「スッと聴けた」ということで。
あの時の感覚では、サビ前の転調の「段差」をほとんど感じなかったんだよね。
それは、生演奏であり、会場が大きく必ずしも音響が良くないという環境であり、そんな辺りが原因なのかな。残響がある中で転調してったから、「段差」が曖昧になっていったんじゃねーかと。
「目をつぶって階段を降りようとしたら、実はそこが階段じゃなくてスロープだった時」みたいなスッポ抜けというか透かされた感覚。
CDで聴き込んで聴き込んで、存在を認識していた「段差」をライブでぶっ壊されたと思った。
事前に「破壊」された常識に対応しようとしていたら、その破壊された部分を改めて「破壊」された!
ハンパないなコレ。物凄い策士じゃねーか水樹奈々さんよぉ。
西武ドームでこの感覚を与えるために、CDでは2曲目(3トラック目)というメイン級の扱いにして、更にテレビ出演時は必ず『ミュステリオン』を歌って注目を集めていったんだと。
ライブ前までひたすらに不安を煽っておいて、「何か?」って顔をして不安な部分なんてなかったことにした。

「こいつは一杯食わされた。参りました!!」
ってのが曲終りでの俺。その時、こんな策を張られていたことに物凄く嬉しくなってた。


更に深読みするなら、これが水樹奈々の意思表示なのかもね。
何度でも何度でも、前例をぶっ壊し続けて前進していくよ!!!みたいな。



・・
・・・・
いかがでしょうか。俺の妄想。
賛同者はいてくれたら嬉しいけど、でもいなくても良いんだ。
ライブ当日、西武ドームでこの感覚に陥れたことが俺にとって最も重要なことで。
俺の予想を遥かに超え、素晴らしい世界を水樹奈々は見せてくれる。苦手どころか気持ち悪いとさえ思った楽曲で、こうして長文の考察を書くほどに夢中にさせるなんてね。
いやぁ、スゴイよ。奈々ちゃん大好き!