そしてオタクは続く

一歩踏み出す勇気

観戦レポ:ACL GL第2節 柏-セントラルコースト

http://www.reysol.co.jp/game/results/2013/130313acl.php

  • みどころ

先週末のリーグFC東京戦で完敗。3失点した守備を立て直せるか。
開幕前から離脱している澤・橋本に加えてジョルジ・ワグネル鈴木大輔キム・チャンス茨田陽生が欠場。代わって出場する選手の奮闘はいかに。

  • スタメン

GK 菅野孝憲
DF 藤田優人 増嶋竜也 近藤直也 山中亮輔
MF レアンドロ・ドミンゲス 谷口博之 大谷秀和 狩野健太
FW 工藤壮人 クレオ

  • 試合前

強風で交通機関に影響があって、スタジアム行くのに困難が生じた。そもそも定時退社でギリギリ間に合うかどうかだったのだけど、常磐線快速が大幅遅れ、各駅停車も遅れつつ…。ということだったので、秋葉原からつくばエクスプレス流山おおたかの森東武野田線で柏入り。柏駅から走って走ってキックオフ直前に着席!ありがとう俺たちのつくばエクスプレス!俺たちの東武野田線!俺たちの瀬戸麻沙美!!(関係なし)

  • 前半

落ち着いた立ちあがり。セントラルコースト・マリナーズはグラウンダーのパス回しが基本スタイルの様子。ということで中盤でのボール奪取がモノを言うよねーと、ボランチ大谷秀和の独壇場!とばかりにアプローチをかけて拾っていく。。。とか言う間にコーナーキックからセントラルコーストが先制。スタジアムで見たときはフリーをズドンって印象だったけど、映像で確認したらマークについていた谷口博之(茨田に代わってスタメン)が競り負けてたみたい。セントラルコーストの特長の一つである高さが出たかっこう。
先制されても慌てず騒がず、中盤でボールを拾ってパスをつないでいくレイソル。大谷と相方の谷口がしっかり中盤守備を締めているので、ボール支配は上々だった。これなら安心して両サイドバックは上がれるよねーと、右の藤田優人(今季初スタメンどころか初メンバー入り)と左の山中亮輔(今季初スタメン)が高い位置をとって押しこむ。山中は確かなボールタッチと縦への突破でチャンスメイクするも、クロスが課題かな。
そして藤田ですよ。昨シーズンは酒井宏樹の退団後にレギュラーとなるも柏ファンもがっかりなパフォーマンスが多かった彼だけど、今日は攻守に気合い入ってた。裏に抜け出すレアンドロ・ドミンゲスへのフィード、レアンドロと息を合わせたサイド突破からクロス、守備での粘り。「逃げてばっかり」の印象だった昨季と違って「組み立て直す」意図がはっきりしたバックパスで…ってのはさすがにコチラの見方か。とにかく、ため息ばかりだった藤田のプレーで俺も周りも「今日いいんじゃね」って口にしてたよ。
そして21分に同点。中盤で大谷のプレスからボール奪取・ダイレクトでクレオへ→クレオダイレクトで落とす→大谷がダイレクトでスルーパス→スペースへ走りこんだレアンドロがキーパーと1対1、流しこんでゴール。相手が「さぁ攻撃いくぞ」ってところで奪ってのカウンターが炸裂したファインゴールでテンション上げ↑↑
同点後もボール支配を続けて、何度かチャンスを作るも決められず同点でハーフタイム。

  • 後半

後半も引き続きボールを保持するレイソル。セントラルコーストもトップ下の8番?あたりを中心にパスをつなごうとするんだけど、今日は大谷が絶好調な上に谷口も守備意識が高かったのでよく引っかけてた。クレオと工藤はしっかり前へプレス行くし、レアンドロ狩野健太も自分のエリアはしっかり追いかけるし、近藤直也増嶋竜也センターバックは強風の難しい空中戦もしっかり競れていたし、GK菅野孝憲の出番もそれほどないほどに守備は整ってた。
両サイド突破からクロス上げたり、レアンドロ→工藤でシュートまで行くもサイドネットだったり惜しい場面が続く。焦りの色ってより得点の匂いがしてきたねぇ、、ってところで67分に勝ち越し。右サイドで工藤がボール保持→レアンドロ、藤田が大外を猛ダッシュするのを囮にレアンドロがクロス、ニアでクレオがスルーした背後を詰めた狩野が押し込んでゴール。3人めの動きで相手守備網を破ったこれまたナイスゴール!
狩野は後半から中で勝負をかけていて、見事に結果を残した。前半からスキルフルなボールタッチでリズムを作り、「守備あんまりしないよ」とマリノスサポから言われていたけどそんなこともなくしっかり守備をこなし(ネルシーニョ監督が上手く仕込んでくれたのだろう)、「右で作って、左が決める」イメージを試合中に抱いて得点すると、この試合で存在感を見せてくれた。
ナイススルーのクレオ。この試合ではシュートを打つ場面が少なかった(後半の1本のみ)けど、ロングフィード処理の空中戦や前線でのプレス、サイドチェンジのロングパスとチームへ貢献するプレーが良かった。しっかり味方の位置が見えてるよなぁとしみじみ。
勝ち越し後も右サイドをメインに攻めていくレイソル。バックスタンドから観戦で後半は手前側だったけど、もう藤田を絶賛したくなるほど顔を出しまくってねw スカウティングで対面の左サイドバックが本来はセンターバックの選手だったとかで、なるほど強気にいけたんだねと。藤田がガンガン上がってレアンドロと崩してしっかりクロス上げて、背後のスペースは谷口がケアして…と理想的な形になってた。
3点目も右サイドから。88分、左で狩野→クレオクレオがサイドチェンジ、レアンドロがヒールでスペースへ、走りこんだ藤田が中を見てクロス、入ってきたレアンドロが左足ボレー!!あー、藤田にアシストついて喜んでる俺がいたーw 「藤田サンキューな!」と叫ぶ俺がいたーw いやホント、この出来を継続してキム・チャンスをベンチに追いやるくらいやってくれると俺も嬉しいよ藤田。こんなコメント出せる日が来るとはホント嬉しい。
直後にセントラルコーストがPK獲得。席から遠いので状況わからず、山中のファウルだったようで。

しかし後半のレイソルゴール、菅野の背後には黄色いサポーターの壁が。ブーイングなのか怒号なのかよくわからないワーワーとした声、振り回される旗、強烈なキッカーへの威圧。そして笛、、、菅野が足でセーブ!守った!沸くスタジアム!!!CWC以来なんか菅野がPK止めそうな雰囲気出てきてる!!うひょ!!
ってことで最後のピンチを防ぎきり、3-1で勝利。ACLを2連勝でグループリーグ首位固めに入った。


  • まとめ

ネルシーニョ監督になって以来「良いゲームだった」バロメータになってる、"交代ゼロ"での勝利。試合前のプラン通りにゲームを遂行しきった証みたいなもので、今季初かな。これがなかなか気持ちいい!
決勝点の狩野、中盤で汗をかいた谷口、(昨季加入だけど)遂に好パフォーマンスを見せた藤田と、F・マリノスから来た選手が印象的な試合だった。ほんとさ、試合後の挨拶で「藤田ー!良かったぞー!!」って自分が叫ぶ日が来たのが嬉しくて嬉しくてw マジ次も頼むわ藤田。
相手はリーグを重視していて主力を温存していたとかあるけど、しっかり勝ちきることでチーム状況は上向いていくわけだし、リーグで負けたショックをわずか3日で断ち切ったのは大きい。球際へ食らいつく、動いてパスコースを作る、チームでしっかり戦ってくれていたと思う。
次はACLでアウェイを戦ってた仙台とユアスタで。仙台も負傷者続出だとかで苦しい状況みたいだけど、中国アウェイを無失点で乗り切ってるし。セントラルコースト戦のように全員で意識を共有して戦ってくれぃ。