そしてオタクは続く

一歩踏み出す勇気

視点の変化から考えるもろもろ

LIVE FLIGHTで予想以上の満足感を得た。自分で感想を読み返してすと、すげぇ賞賛してるね。
奈々ちゃんのライブのクオリティが以前より著しく上がったからというわけではなく、俺のライブの見方が2011年12月以前と大きく変わったからなのだろう、と思う。


  • 奈々ちゃんを「応援」

「東京ドームで水樹奈々のライブを」というのは、俺にとって数年越しの願いであり夢であった。
東京ドームにたどり着くような素晴らしい歌手になってほしいという気持ちで、強く強く応援していこうと思った。奈々ちゃんも自分たちファンも、もっともっと「良く」なってドームに行こうぜ!!と。
だからライブ一本を見て楽しんだ後でも「良かったこの部分はもっと伸ばしていってくれ」「あまり良くなかったここは次に直してほしい」と"次のステージ"について思いを馳せていた。特に後者はいわゆる「間の悪さ」の一言に集約されるライブのテンポ・構成について言っていたよね。バンドメンバーやダンサーの紹介はもっとさっさとやれ、衣装替えが多すぎる、、 などなど。この辺は今に至る「奈々ちゃんのライブの型」では重要な部分だけど、「東京ドームに立つアーティストはこうでしょ」って俺の理想とは違った。だから必ず多かれ少なかれ、不満ってほどじゃなくても課題みたいな意識は残ってた。あとは客のマナーやら振る舞いやら、「この曲でクラップとかありえねぇわ!!」とか「まわってーとかうっさいから!!」とかよく噛み付いていたものだ。それも、「俺の理想こそ最高の水樹奈々ライブ」っていう意識があったから。理想に近づきたいから、こことかスレとかで書いていった。
それじゃあ、なんでそんな不満を持っててもずっと奈々ちゃんを見ていたのか?それは、俺の理想といくらか違っていても、最終目的地である東京ドームが視界に入ってきそうなルートを取っていてくれていたからだと思う。
日本武道館横浜アリーナになって、代々木第一体育館になって、さいたまスーパーアリーナになって、西武ドームになって、SSAもスタジアムモードになって、、、と、道筋はまさに俺の願っていたものだった。"画風の違い"はあったけど、奈々ちゃんと俺は"同じ画"を描けていた。もの凄い景色を何度も何度も見せてくれていた。一番大事な部分が合っていたから、なんだかんだ言いながらも奈々ちゃんのことを見守り続けていられた。


そして2011年12月3日に、俺の願っていた画は完成した。そしてそこで、奈々ちゃんとは一区切りということになった。
何度でも言うけど嫌いになって離れたわけではないし、「ここでやりたいこては全てやった!」といった感じだった。だから気が進めばまたいつか見に行くかもねとは思いつつも、ブログ等々で強烈にエネルギーを注ぎ込んでいたのを止めたと。ちょうど「次の世代」もいたし、そこへ熱中して今に至るのはここのブログを見てもらえれば。


  • 奈々ちゃんを「見る」

そっから2年半経って2014年6月1日。以前の「奈々ちゃんと一緒にすげぇ画を描きにいく」ではなく「奈々ちゃんはどんな画を描いているか」という完全な受け身でコニファーに来た。いまの奈々ちゃんに対しての評価軸は、「俺が楽しければ、それは良いライブ」なので、そもそもの設定が以前と違うんだよね。だからPritsをやってくれた時点で無限に加点だし、俺の好きな曲をやってくれればOKだよと。凄くシンプル。
間が延びてれば休めばいい、周りの客がどうだこうだなんて気にしない、回りたければ回ればいい。ある種の割り切りは、ここ最近で手に入れた感覚だね。マイナス点を論う立場だとはもう思わないし、プラス点を自分の中で最大化して楽しくやろうってスタンスだった。だから、「空時計からFATE」「Prits」「still in the groove」「New Sensation」の合算でもう言うことないよと。もちろん、他の曲だって楽しんだよ。「セツナキャパシティ」とかめちゃ素敵で好き。エレガの単線じゃなくてバリエーション広げて、今の奈々ちゃんは見どころかなりあると思うよ実際。


  • めっちゃ違うね

視点によってめっちゃ変わるよねと。長期的な展望をもって相手に(勝手に)託して「応援する」のと、その日そのひと時を「楽しむ」のとでは、まるで違うと実感した。
すごく楽しかったありがとうって思っている6月1日のFLIGHTコニファーについても、以前の俺だったらどう感じていたか。昔の曲を喜びながらも「これで大丈夫なのか?」って問題提起していたのかもしれない。これはもう今の俺にはわからん。何か引っかかるところがあったとしても、せいぜい酒の肴にするくらいかな。
周りについても、咲きクラうぜぇとか相変わらず回ってーのくだりあるよねとか思うけど、プンプンすることもなかった。さすがに、自分の後ろが咲きクラだったらワンパン入れたくなっただろうけど。



完全にやりきって"頂上"を見た。そう思えるほどに応援してこられた自分は、とても幸せだったと思う。
そして今、フラットにシンプルに後腐れなく奈々ちゃんライブを楽しめて、2年半で自分の心境にいろいろと変化があったんだねと。今の見方になる上で一番大きな存在は…と「彼」の話はここで敢えてすることもないでしょう。お分かりかと思うけど彼です。


  • 次回予告

そんなこんなで、じゃあ自分の現在地はどうなのって話に展開させたかったんだけど。眠いのでまた後日。