そしてオタクは続く

一歩踏み出す勇気

「貴雄とチェキ撮りたい」 ― UNISON SQUARE GARDEN Diversity(10/28)

「メンバーの誰か一人を兄にするなら誰か」という話を開演前にして、ドラムの鈴木貴雄さんとゲームするの楽しそうだよねって話になった。
そっから入って開演して、どっかの曲の終わりにめっちゃかっこよかった貴雄に対して思ったのが、「終演後に貴雄とチェキ撮りたい」だった。最近そういうイベントに行きだしたとはいえ残念な発言で、隣りにいた友人もただ苦笑いを浮かべるのみ。

ざっくり1ヶ月半くらいペースで合流する今年のUNISON SQUARE GARDENツアー、個人的な4本目はZepp Diversity。LiSAのすっごいツアーファイナル以来。
ライブハウスとホールどっちが好き?と聞かれたら安定して遊べるホールなんだけど、日曜にnano.RIPEがあって水曜にHauptharmonieがあって、フロアでぐちゃぐちゃになって音楽に飲み込まれていくのも悪くないなって流れ。
ビール飲んでまったりしてから中に入って、開演時に4列目くらいまで前進。ぐちゃぐちゃになるんだけど女性が多いから視界良好、そして臭くない。俺がたぶん臭い、申し訳ない。
ぎゅっと詰まってぐちゃぐちゃにはなるんだけど、そこはUNISON SQUARE GARDENの客で、パーソナルスペースを大事にしようっていう層が多い。
爆心地は3,4列分くらいなので、そこから後ろは割と隙間が空く。そうすると俺もやりたいことがやれる。ぐちゃぐちゃになりたければ前進し、自分なりに動きたければ止まればいい。


たぶんこの辺から、セットリストについて言及していく。


セットリストは多少変わっている。曲が変更されたり、順番が変わったり。
アルバムを柱にしつつ既存曲もインパクトあるので、強い強い通常営業でほんとUNISON SQUARE GARDEN大好き。
自己肯定感の強い印象のUNISON SQUARE GARDENにあって、「一挙手一投足が鼻につく(『パンデミックサドンデス)」とか「もっと嫌いになっていく(『cheap cheap endroll』)」とか、嫌悪感を示す曲が印象的な『Dr. Izzy』だ。
タイミングよく「嫌悪感を抱く対象」が最近は存在しているので、その辺に対するイライラを乗せてもらった。気持ちよく発散できた。そして迫る”本番"でもぶっ放せそうな気がしてきている。派手にやろうな。
何が良いって、この2曲ともめちゃド派手にやってくれてすっごく楽しくて、あぁ好き超好き。
『cheap cheap endroll』の2番の途中で止まって溜めて溜めて溜めて溜めての斎藤宏介「ってうるせえ」が最高に滾る。完全に中邑真輔、subconscious、The Rising Sun、イャァオ!!
もっと嫌いになるどころか無限に好きになるね!!!

ライブ来る度に何度でも思うけど、3人ともなんなんこれって思う。
斎藤さんめちゃ歌うのうまいし、んでめっちゃギター弾くし、それでいて家はガス止められて水風呂に入って寂しい夜を過ごす。
貴雄さんめちゃドラムうまいし、スティックくるくる回したり立ったりしながら平然と叩くし、気づいたらジャケット脱いでるし。
田淵智也は羨ましくてたまらないほど楽しそうに動き回るのにベースラインもコーラスも外さないし、やっぱりハンドスプリングしてるし。

すごすぎて打ちのめされて、動きを止めて憧憬の眼差しを送るしかない瞬間が何度もあった。
そしてそういう時に限って、俺の方を見下ろして田淵智也がニヤつく。「どうだ、見たか」って目が言ってる。そう見えてる時点で"やられて"いる。
なんだろ、ずっと楽しいしか言ってない。


次は12月の大宮。きっと次も楽しい。