そしてオタクは続く

一歩踏み出す勇気

内山命さん今年もまだ出るんですかっていう話。

2016年3月26日21時40分。メールにて、内山命さんがAKB48総選挙への立候補を表明した。
もう1年が経ったんだ、去年は大変だったなぁ、などと思うのもつかの間、「あれ?えっ、出るの?」と驚きの声をあげた俺であった。

改めて、昨年に協力してくださった貴方、ありがとうございました。みなさんのご助力のおかげで、俺は俺にできる全てを出しきれました。
そして、今年は大丈夫です。今年、俺は何もする予定も、モチベーションもありません


出る決意を否定しようとか説教しようというより、去年と今年で天と地ほどあるモチベーションの落差の要因を追おうと思った。恒例の自分語りの時間。
内山命さん本人の決意も、今年のそれに呼応して頑張ろうというファンの動きも、止める気は全く無い。興味があるのは、動く気配のない自分の思考の要因を見つけ出すこと。






「えっ、出るの?」と思うということ、つまり「2016年は出るわけがない」と確信していたということだ。彼女の発言から、そういう旨を受け取っていた気がしていた。
去年の生誕で、のコメントを聴いて「少なくとも来年は出ないで、土台をこつこつ強化していくんだな」って理解してた。まぁ勘違いだったわけだが。

(前略)
19歳の総選挙は、結構本気でへこみました。
でもそれは、皆さんの票が少なかったからとかじゃなくて、やっぱり、ずっとSKE48をやってきてるのにもかかわらず、人を惹きつける力がちょっと足りなかったんだなっていうのを、凄く感じましたね。19歳の総選挙は。
(中略)
でも、総選挙がすべてじゃないんですよ、私の中で。
こうやって劇場に来てくださっている皆さんがいるからこそのSKE48内山命なので、総選挙にランクイン出来ても出来てなくても、ずっとここに立って歌いたいっていう気持ちはあるので、皆さん落ち込まず、前を向いて一緒に歩いてください。
(後略)

(2015年11月17日 内山命生誕祭でのコメントより一部抜粋)
http://mikotty.info/seitan/history/2015.html

初めて、本当に本気で投票を募った。そして共感の声が上がり、自分のファンが最大限にやって、それでも届かなかった。
根本的に、届くほどの"戦力"を自分が呼び込めてなかったことを痛感してたのだろう。
これを受けて劇場への回帰というか、まぁ外の仕事もあんまりないけどだからこそ、公演をしっかりやっていこうって決意をしたんだと聞きながら思った。


このコメントに続いて、SKE48のグループ愛を表明して、こりゃもう一歩引いた視点で見てるなと。自分の生誕祭の締めで「SKE48の応援をよろしく」と言い放つんだから。
それが分相応というか、目立たない位置でも長くやってきた者の役割なんだと自覚したんだなって合点していた。


選挙で結果が得られなくても、やれることは変わらずやってきていたようで。公演にはしっかり出演し、ラジオの仕事も少しずつあって楽しく面白く話している。
この現状に満足しているわけじゃないんだろうけど、上へ上へと這い上がるんじゃなくて、足場をしっかり組んで少しずつ高さを上げていこうって姿勢なんだと見ていた。地味で目立たないのを承知で。


目立つ気なんて全くないんじゃないかとすら思う。「スマホに縛られたくない」とSNSやブログにはあまり手をつけないし(コレへの不満はまたそのうち別件で)。
件の生誕祭で斉藤真木子に、「だから、もっと発信していいと思う。もっと自信持っていいと思う」と言われた上で、発信していないんだから。
真木子が目指したい「2人で選抜に」も、内山さんは何か言及したことがあっただろうか(これについては調査不足なのであったら教えてほしい)。


2015年後半から直近までの活動を見て、そして生誕祭でのコメントを聞いた時の印象から、俺の中では「2016年の総選挙にはフォーカスしてないな」と結論がついていた。
だから、出ると知って驚き、そして「本当に?」と未だに真意を測りかねているところだ。
「出る気があって、この数ヶ月をこのSNS更新数で過ごしてきたわけ?」って疑問は晴れない。


去年は、内山命史上では最大の期待感・機運があった。公演出演500回、そして遂に公演センター、チームの副リーダーにもなった。これらを上昇気流にしていこうって勢いを、俺の知る範囲のファンも持っていたはずだ。
今年はどうだろう。去年と同じように公演は出ているしセンターも時折やるし副リーダーで頑張ってるけど、上昇局面とは言いがたい。それで去年以上の数字を叩き出す。難しいミッションになろう。


去年と同じかそれ以上の気合いを入れてる人がどれだけいるだろうか。俺みたいなの離脱者はどれほどだろう。新しいファンはどれくらいいるのだろう。
これから選挙対策をしていくだろうファンもだけど、内山命さん本人からは、ファンの数は増えたのか減ったのか、どう見えているんだろう。
"神輿の担ぎ手"が増えなきゃどうにもならないことは去年でわかっているんだから、増えてる…んだよね?って思いたい。
でも、握手会の部数は相変わらずだ。目立って増えてはいないだろう。
それで勝つ気なのか?負け戦でもファイティングポーズ取ることが大事なのか?
それとも、「"負け逃げ"のような不出馬はできない」空気がグループ内にあるのか?まぁ知る由もないけど。


「結果は得られなかったけど頑張ったね残念だったね」で、他のいろんなことは済むかもしれない。けど、このグループの枠組みで総選挙だけはそうもいかない。"投資"が実を結ぶのか霧散するのかがハッキリとしてしまう。
漠然とでも、少しでも、「勝ち目」を感じられなきゃ、もっと他の時に応援?をしていきたい。



いろんなことがわからないことに気づく。


まず内山命さんは、そもそもなぜ今年も立候補するのか。
去年は、「SKEの同期や先輩が多く卒業していくなか、自分が結果を出して躍進しなきゃならない」という起点があった。諸々の状況から俺は、これに強く共感した。
じゃあ今年は?まだメール一通でしか表明されていない。引用はしないけど「出ないわけにはいかない」程度にしか読めない。建て前も出来上がってないんじゃないか。


目標はランクインだそうだ。立候補理由は「ランクインしたいから」かもしれない。
なんでランクインしたいのかは、やっぱりよくわからない。メールに多少はあるけど、この理由なら総選挙じゃなくても何かでできそうな気もする。


今年こそ行ける!って根拠はなさそう。
握手会の部数が増えたとかシングルに絡めたとかあればファンからもわかりやすいんだけど、そういったものはなく。


あらゆることが不透明なんだ。
それで、力を貸してくれときている。そこで無条件に手を差し出せるほど、去年のあらゆる面でのダメージは浅くない。
去年は状況が把握しきれてなかったけど、だからこそ「ちょっとでも流れを引っ張り込めればイケるんじゃないか」と希望を見出していた。
でも去年でだいたいのことを知ってしまった。そうしたら、簡単には動けないや。
だから、今年は静観して、握手会の日程を見て行けるんだったら多少の券を取って、程度になりそう。


これを覆してくれるほどの何かを、内山命さんが発すれば、一気に話しは変わるんだけどね。