そしてオタクは続く

一歩踏み出す勇気

桑島法子 朗読夜 @東京グローブ座

三十路一本目のイベントを、おっさんらしいので行ってみようってところで見つけた。
桑島法子さんっていうと「club db」だよねって言うのは15年クラスの懐古だったりするけど、その当時から話に聞いていた「朗読夜」が今でも続いているということがすごいよね。


宮沢賢治はもともとけっこー好きで、たまにふと読んだりしている。今回のラインナップの一部が発表されて、図書館で改めて読み返して、イメージを持って行った。
席は3階席から機材対応で2階席へ移動。いちばん後ろで集中して聞けたかな。会場は大きくないから距離も問題なし。


朗読における「読み手の力」を強く強く感じた。よく知ってる、何度も読んだ宮沢賢治だからそこがとても印象に残った。
たとえば「雨ニモマケズ」なんて小学生のころに自分も読んだくらいにメジャーなものでも、岩手の人の発音で聞いたのは初めてだった。思い浮かぶ景色が違った。
よだかの星」「なめとこ山の熊」もそうだったし、「鹿踊りのはじまり」は歌のリズムが自分の中の“読み手”とだいぶ違って楽しかった!


そして、「原体剣舞連」である。
これについてはもっともっと見て聴いてみたい。勢いに押されて「すげぇ」としか思えなかった。中身を読み込んで、また行ってみたい。
大きく足踏みをして床を鳴らす桑島さん、迫力あった。それでいて、合間のトークでは「あぁ、club dbのほーちゃんだ」って力の抜けた感じも垣間見えるし、良いものを見た。

他の作品も聴いてみたい。メジャーどころの「銀河鉄道の夜」は地方公演でよくやるみたいなことを言っていたので、次の東京でもやらなかったら遠征も考えるかも。