そしてオタクは続く

一歩踏み出す勇気

"into" ― Kalafina 9+ONE @森のホール21

いやぁ、まいったね。

2曲目が終わるころにはもう「このツアー、次に日程が合って行けるのいつだろう」って考え始めたし、中盤くらいで「ファンクラブ入ってKalafinaとは継続的にお付き合いしていこう」って決めていた。

1月のリスアニ以来、今日この日に向けて準備に準備を重ねて…という構えをするまでもなく聴きまくっていた。お気に入りは『far on the water』。
この一週間は仕事が一年で最も忙しい時期かつ人事異動の影響で俺への負荷が跳ね上がってて、そこに体調不良がぶつかってボロボロだった。
最後に準備が詰めきれなかったかなって思ったけど、新曲との初遭遇をライブにするのも一興だろうってことで切り替え切り替え。
会場が松戸の森のホール21なので、早めに行って21世紀の森と広場をお散歩して公演に向けて気持ちを整えた。Mr.Childrenの『深海』とnano.RIPEの『涙の落ちる速度』を自然と選んで、"潜っていくぞ"的モードに。


今ツアーは結成9年を迎えたKalafinaがその足跡を辿って、次(10年)への道筋を作っていこうっていうのがテーマ。9年間の楽曲を満遍なくやっていく、そのキャリアを詰め込んだようなセットリストになっていた(セトリは最下部に記載、するかもしれない)。
昨秋からリスアニに向けて、そして今日に向けてアルバムを全て聴いてきた俺からすれば、その全てがターゲットになっていて初参加なのがものすごく"おいしい"ものとなった。
「聴きたい曲」なんて言ってしまえば全てなわけだけど、要所を突きまくってくれたので掴みはかなり良かった。セトリを見返すだけでも満足だなこりゃ!って感じ。


まぁもっとも、セトリの豪華さへの満足感よりも、存っっっっっっっっっっっっっっっっ分にKalafinaのハーモニーを聴いて楽しめたことが自分にとってはドでかいインパクトとなっている。
歌声の重なりを感じるのが楽しい。3人の全く違う特徴のある声が重なって、それが"気持ちのいい一点"に集まっていくような感覚が楽しい。
自分も一緒に歌う(っても自分の耳にも入らないくらいの声量)時はKeikoさんパートの低音を追う。この低音が、厚みとか奥行きを与えてくれるね。ぐいと引っ張り込んでくる。脚すらっとしててほっそいねKeikoさん。
Wakanaさんの高音は優しいというか柔らかいよね。すっと入ってきて馴染む。話すと抜けてるWakanaさん。
中高音域のHikaruさんはKeiko・Wakanaに挟まれてるけどどちらにも引っ張られずに凛としてる。今日の物販情報はパンフレット(購買意欲をかきたてられて終演後に買った)。
自分なりに言葉にしてみたけど、まぁこんだけ性格が違うのに合わせたらケンカせずハーモニーになるんだから面白い。どの曲を歌うかってのがあまり問題にならないくらいに楽しめた。


こりゃすごい。
うわぁすごい。

そんなことを曲が終わるたびに言っていた気がする。
だってすごいんだもの、そりゃあ言っちゃうさ。

ワンマンでじっくり聴いて見て感じるのが相応しいなと改めて思った。フェスの2,3曲じゃ他者とくらべての気分転換で終わっちゃう。アニサマで見た時の自分の話だけど。
一つ一つ濃密に対峙できた。本編終わりってなった時の満足と、「もっと聴かせて!」って思ったのと、とにもかくにも楽しかったまた行こうってところだ。


演出がものすごかったってのは(今日の俺にとっては)オーバーキルみたいなもので。
ライティングへのこだわりは過去のライブ映像を見ていて感じてたけど、今日もやはり。あとプロジェクションね。この辺は引きで見ても面白いかもしれない。


今日で、入り口を通ってKalafinaの世界に入り込んだように思う。
早く次の機会を作りたい。このツアー中にはどうにか。


ってことで新曲も大変よろしゅうございました。。。ってかなんかわからないけど涙が出てたよ。