そしてオタクは続く

一歩踏み出す勇気

内山命さんへの最後の推し事の記録―①

2019年5月末を持ってSKE48を卒業し、芸能界を引退した内山命さん。
彼女の活動の功績をたたえ、別れを惜しみ、そしてとにかく貴方が大好きだという気持ちを伝えるために、"最後の推し事"を行った。
何回かに分けてその報告をしていこうと思う。本シリーズをもって、内山命さんについて書くのは最後となることだろう。
第1回目は、コンセプトや全体の計画に関わるキーワードについて。


4月1日、卒業発表から3日後。友人へLINEメッセージを送った。
「パンケーキ食べながら考え事したいんで付き合ってほしいです!」
昨年の8月から始まった「パンケーキ会」は、その初回からほとんど「内山命ちゃんに関する何か」を俺が話し、聞いてもらう構図になっていた。
4月最初の週末、そして夜にみことちゃんの握手会へ行く6日(土)の昼、さっそく会を開けることとなった。
場所は中目黒のMOKE'S。バナナマンが「バナナTV」で行った、ハワイのカイルアビーチにあるお店。パッションフルーツを使った「リリコイパンケーキ」が美味しかった。

Moke's Hawaii 中目黒

食べログ Moke's Hawaii 中目黒



彼、と言い続けるのもアレだな。名前を出させてもらおう。
ゆりかごくんと会うまでに既に、贈るプレゼントと花のイメージはでき始めていた。そしてそのどちらも、一つのキーワードから導き出されていた。


水樹奈々さん。


この人の名前がこのタイミングで、自然とそして必然性を伴って浮かんできた。これが持つ意味が、もう自分にとってはとてつもなく大きかった。
花にしたってプレゼントにしたって、そもそも俺は0から構想を作り上げるのが苦手なので、何か着想するヒントが必要だ。
2018年の誕生日の時も、いろんなところからヒントを得たり、直接的にそのものを贈ったりした。
俺のオタクとしてのキャリアの集大成ともなるこの状況を"任せられる"のは、やっぱりこの人しかいないわけで。俺が託した"夢"をたくさん叶え続けてくれた水樹奈々ちゃんしか。
1月のLIVE GRACEで奈々ちゃんへの信頼を心の底から取り戻せていたのも、3月のナナラボをライブビューイングだけどしっかり見て自分に『少年』を再回収させていたのも、全てこの2ヶ月に繋げる為なんだと、胸が高鳴った。

情熱を燃やした あの頃のように
未来だけ 目をそらさないでね
逆算したなら 今やるべき事
簡単に 見つけられるはず
水樹奈々 『少年』 作詞:矢吹俊郎

何かやるぞと決意して、さぁ何をやるどうやって進めるって考える時間は『少年』のこのフレーズが強く背中を押してくれていた。
アルバム『ULTIMATE DIAMOND』の音源を聴きつつ、ナナラボのビューイングで見た矢吹俊郎さんのギタープレイを思い出し、気持ちを高めていった。


ゆりかごくんも奈々ちゃんを通ってきたオタクなので、俺の着想の仕方も理解してくれるだろうし、そこから展開してくれる期待もあった。
その点も含めて、最初に"会議"をするのにうってつけの人だった。

「花はこの曲で、プレゼントはこの曲から引っ張ってこようと思ってて」って話を切り出して、リズムよく話が進められた。奈々ちゃんを、そして俺をよく理解してくれているゆりかごくんならでは。
花とプレゼントが終わったら後は手紙を書くくらいなので、もう具体的にモチーフにする曲を探すことはないんだけど、「全体のコンセプトになるような曲を探しておけば、うまくまとまりそう」なんてことになって、引き続き奈々ちゃんの曲の歌詞を見ていった。

『大好きな君へ』は、タイトルこそ合ってそうだけど中身は「その後」のことなので、「6月1日以降に聞くのがいいかな」と先送り。実際今めっちゃ聞いてますねぇ!

たとえば君に すごく似ている人とか 好きになったりして
水樹奈々『大好きな君へ』 作詞:矢吹俊郎

爆発しそうなほどに溢れる気持ちを表していくんだったら、『Astrogation』かな!
ここで全て出しきるんだって感じも出るしね。

僕のすべてになってほしい 君だけに
世界を全部あげよう
水樹奈々『Astrogation』 作詞:Hibiki)


深愛』ってどうかな、ストレートに。

「行かないで、もう少しだけ」何度も言いかけては
「また会えるよね?きっと」何度も自分に問いかける

あなたの傍にいるだけで ただそれだけで良かった
今度めぐり会えたら もっともっと笑い合えるかな…

あなたへのこの想いはすべて
終わりなどないと信じている
あなただけずっと見つめているの
(以上、水樹奈々深愛』 作詞:水樹奈々

会は既に2件目、広尾の喫茶店『HATONOMORI GARDEN』に移っていた頃に挙がった『深愛』。
さすがに重すぎるか?と話している時は思ったけど、よく考えるとかなりハマりそうだった。
そういえば俺、けっこう重いしちょうどいいかもなとw

そして全てが終わった今、振り返ってみると収まりが良いなと思う。
最後の手紙の枚数で自己最高になったり、劇場で愛を叫んだり(棚橋弘至ありがとう)、そういうのもそうだし。
「こっちもやりきるつもりで」とポジティブに送り出そうと想いつつも、「何かの間違いで表舞台に残ってくれないか」なんて未練たらたらな気持ちは最後まで消えなかったし。
「一生好きでいさせてください」と最後の握手会では言っているし。

自分の気持ちと同調した曲だったから、この2ヶ月の間に『深愛』は何度も聴いたし、聴けばすごく響くし、自分の気持ちが洗練されていったように思う。

活動の方向性は4月2日の記事内「オタクの戦術的ピリオダイゼーション」で決めたけど、気持ちの面ではこんな感じで水樹奈々ちゃんの曲を中心に、方向が定まっていった。
他のミュージシャンのも含めて、時期によって聴いて刺さった曲の変遷があるのでそれは別記事にまとめる。
途中からこれ書くのが自分の中でマストに感じられたくらい、いろんな段階があった。

ってことでコンセプトというか、4月のパンケーキ会の具体的な振り返りというか、そんなところでした。
次は、早々に決まったプレゼントの話でも。