そしてオタクは続く

一歩踏み出す勇気

旅の終わりに


終演後に、こんなことをツイートした。ここを起点に、言いたいことはツイートして散らかしちゃったから、上手くまとまるかはわからないけど、まとめておきたいのでやるだけやってみよう。


スフィアの大阪2日目は物凄く楽しむことができた。「これで遠出して見るスフィアは最後」ってことで気持ちはかなり入れ込んでたようだし、席もなかなか近く。2曲めは「クライマックスホイッスル」でAthleticやOrbitを思い起こさせてくれ、その流れで一つ一つの曲を聴きながらこの3年半のことを思い出していた。
いい感じに思考が巡ってる中で、前夜にツアーのセットリスト論を交わして形になりつつあった"自分とスフィアの志向のズレ"の正体が見えた。
「スフィアの良さって何ですか?」と問われたら、2012年の俺は「理屈を寄せ付けない底抜けの楽しさ」と答えた。エターナルツアーとの比較ができる今なら、「ムダの多さ」も重要な要素だということを付け加えられる。
MCとか、メイキング映像とか、なんかよくわかんないコントみたいなやつとか、ライブの本線(=歌)とは違うものの割合が大きくて、またそこをとてつもなく楽しんでた。いまのツアーでスフィアが明言しながら見せたがっている「いろいろな面」は、敢えてそんな肩肘張らなくても見せてきてたじゃんって思ってる。
エターナルツアーではスリムな「ライブ」たらしめようとしてるのが寂しいよねーって話はよくしてきた。ムダがあってリズムが良くなくても、そんなの全く関係ないよ!ってめちゃくちゃ楽しいスフィアでいて欲しかったねって。変わってほしくなかったなと。
「Never Ending Party!!!!」がどうしても好きになれないのは、「GO AHEAD!」で『果て』まで連れてってくれる期待をくれたのに、まだまだ果てに到達する前(俺はまだ先に見ていた)に家に帰って来ちゃったみたいな。もうここから変わらねぇのかよ!!と。


ライブの手法は変えるな、でもグループとしてはもっと力強くなっていけ。
矛盾というか、とてもとても自分の都合しか考えてない想いを抱えていたなと。でも、この想いを成就して昇華させてくれることこそが、俺にとってはスフィアに連れて行って欲しい『果て』なんだと。
そしてその想いはステージ上とは全然合ってない。そりゃあ、気持ち的にはかなりの摩擦が生まれちゃうよねと。こりゃもうおしまいだって思うのは当たり前だ。


…と、こんなところまで考えが回ってきた。ここまできて、頭の中も気持ちもすっきりした。
これで終わりだな!ありがとう!ばいばい!!ってなったのが「Ding! Dong! Ding! Dong!」のあたりかな。後半は今ツアーでいちばんはしゃいだりジーンときたりだったと思う。「微かな密かな確かなミライ」で「七々々ちゃん!七々々ちゃん!」って叫び続けてたもんなぁ。いちばんダレるあそこで元気いっぱいだったの初めて。
終演して、やりきったなって思えたのはスフィアじゃほんと久しぶりだった。そして、「こんだけ楽しめたんだから、これからもよろしく」じゃなくて「3年半ありがとうございました!」って思ったんだから、いまが潮時なんだろう。


まぁこれで金輪際スフィアのライブには行かないなんてことはないとは思う。ツアーも幕張が残ってるし、その後になにか楽しそうって思うものがあれば行くでしょう。
ただ、「スフィアのファン」って看板は(このツアーでほぼ朽ちてたけど)俺から降ろされたなってところ。
次はどこへ行こうっていう検討もないんだよな、今年すでに主戦力は変わっていたし。まぁ、これからも常に流れで。





"これで、私たちの旅はおしまいです。でも皆さんの旅は今、始まったばかりです。それでは、またいつの日か、未来でお会いしましょう!"