スフィアがわかんないよ。自分がわかんないよ。
埼玉で感じた諦念のような残念な気持ちは間違いなかった。もうスフィアもダメだし俺もダメだって思った。サイクルが終わったって。
それが札幌ではどうだ。ほとんど中身が変わってないのに、100%の満足度なんだよなぁ。「どうにかなっちゃいそうなくらい、とにかく楽しかった」っていう、俺が思うスフィアライブそのものだった。
埼玉と札幌で何が違ったのか?
曲の変更がほんの少しあり、演出も軽くいじってはいた。俺が納得いかなくてウーンと唸った部分が直されていたのは、確かに良しと思った。MCでも、そうそうこれがスフィアのトークだよねってキャッキャするところもあった。
けど、これらしか変わってない。スフィアは基本的に埼玉も札幌も同じスフィアだったはずなんだ。
そうすると、この一週間で俺の方が変わったのだろう。埼玉以後にスフィアを聴き直すとか映像を見返すとか具体的な調整は一切していなかったけど、ずっと心には引っかかっていた。これが跳ねっ返りを起こしてフルに行けたのかもしれない。
こんなフワフワした要因しか見えてないわけではない。状況、流れ、環境の面でのポジティブな要素はいくつかあった。
- 2公演目
「埼玉がゲネプロだったんだよ!」って酷い言い方をしちゃったくらい、埼玉でライブのセットと流れがわかっていた効果を感じた。ペース配分意識を外してとにかく前へ上へとエネルギッシュに行こうと、身体が突き動かされていた。
埼玉でセットの様子見を無意識にしていたんだなと。「ここで飛ばして大丈夫か」ってブレーキかけ気味だったのかもしれない。
- 遠征
ツアーの初日だったけど、家から遠くない南浦和だったのは悪い要素だったのかもしれない。日常の延長として、フラッとライブに入ってしまった。
前日入りして、飲んで、観光して、そこから札幌市民ホールに入れば、そこは完全に非日常だった。気持ちも乗ってきそうだ。
- 席とか環境とか
埼玉では一階席の後方、札幌では一階席の前半分だった。現金な話だけど、この違いはあった。そりゃ前の方がいい。
横にはOrbitを共に回った友、後ろには愉快な知人と自然縦連。ナイス布陣で、「ちょいと俺さんのすげぇやつ見せたろか」なんて謎な欲も出てた。
- コンディション
サッポロクラシック中ジョッキからのバーンエナジードリンクでタガを外した。
適当にポジティブな要素あげてみたら、けっこう出てくるものだね。これらの積み上げと、「可愛いからもう許した(ライブ中の連番者の発言)」ってことなのだろう。そんなトリガーかよ、オタクかよ。わかんないよスフィア。
理詰めしきれないあたり、スフィアとのサイクルがまた動き始めたのかもしれない。詰めきれそうだったんだけどなぁ、まだ終わらせられないか。
あ、埼玉公演の加筆まだ要る?今でもそっちも書けるよきっと。