そしてオタクは続く

一歩踏み出す勇気

やめる才能がない ― nano.RIPE新宿

現行の4人体制のラスト、これでベースのアベノブユキとドラムの青山友樹のいるnano.RIPEは終わり。


もっともっと辛気くさくとか、しんみりするのかなと思ったらその逆、、、というか「スーパー・ノヴァ」のライブタイトルの通りで強く攻めて攻めきったセットリストだった。
上手にいたはずなのに気づいたらど真ん中きみコさんの正面にいたわ。nano.RIPEの客は自分と志向が合う…というか俺がnano.RIPEと合っているんかなって実感する。めちゃくちゃだったけど不快感は皆無。
ひっちゃかめっちゃかになりながら、音に飲み込まれながら、それでもきみコさんを見据えながらこっちも思い切り歌ってやって、こっちも出し切ったってくらい楽しかった。

印象に残った曲っていうと、アベノブユキによる最後の『ノクチルカ』のイントロとか、ラストの『ルミナリー』の青山友樹のドラムとか、『ディア』でバスドラをドンドコ叩いてるきみコとか、まぁそういうのはあるんだけど。


やっぱなぁ、最後の挨拶に持って行かれてるな。きみコさんが一人残って、投げかけた言葉がとてもズシリときた。


「18年やってきて、私とササキジュンは"nano.RIPEをやめる才能"がもうない」

ここへの共感がハンパなくて、来るべくして俺はここに来ているんだなって思った。
演る側と見る側で違いすぎて何もわかっちゃいないんだろうけど、わかる気がするとかわかりたい気がある。

「ノブと友樹が命をかけてくれたnano.RIPEをここで終わらせるわけにはいかない」と、悔しさや寂しさを抱えながらもnano.RIPEは続けていくとのことだ。
落ち込んだ時こそ出番って俺の中でなってるnano.RIPEだから、期待とか安心とかより「いなくなるかもしれない」不安が取り除かれたみたいな感じだった。安心ってほどプラスではないかな。マイナスでもないけど。
必須栄養素みたいなものなので、当たり前にいてほしいんだよ。向こうさんも不安定な人だから、当たり前なんてなかなかしてくれないんだろうけどさ。
年明けに動きがあるそうなので、それを待つことにしよう。