そしてオタクは続く

一歩踏み出す勇気

内山命劇場最終公演

卒業発表からの2ヶ月はいつにも増して、四六時中ずっと内山命ちゃんのことを考えて、そして劇場最終公演をどのように迎えるかを考えてきた。
様々な想いを抱えて臨んだ公演は、始まるとあっという間で、一つ一つが着実に進み、そして終わった。

自分のカムバックを2017年11月のストパンとするのか、2018年7月の総選挙後の握手会にするのか。よくわからないけれども。
にしたって、10ヶ月から1年半余りかの短い期間だ。この最後の時間は、自分の中でとても濃くて充実していて、推しに対してというかみことちゃんに対してやりたかったことは一通りできたように思う。
後悔はないかと問えば、まぁあるんだけれども。でもこの紆余曲折、たくさんの回り道や行き止まりがなければ、そもそも今日この日を迎えているかどうかすら分からない。
俺にはこのルートしかなかった。
行きたいところに行き、見たいものを見る。戻りたくなったから戻った。その決断を素直にできて良かった。

劇場とその前日のセンチュリーホールで、大好きなみことちゃんの笑顔をたくさん見られた。
センチュリーホールで2期生で歌ってくれた『卒業式の忘れ物』とか、メンバー全員からお花を一つ一つ受け取った場面とか。
最後までMCがぶっ飛んでて面白かったとか、とても綺麗なドレスを着て最後のメッセージをくれたとか、印象的なシーンはいくらでも挙げられる。
でも、自分にとっていちばん大事なのは、「みことちゃんが笑っていてくれる」ことで、そしてその笑顔を見ていられることなんだなと、最後の最後に感じた。
何故、内山命ちゃんを推したのか。笑顔が好き、笑ってるところを見たい。こんなシンプルな理由だったんだなと。
もうきっと見ることはないのだろう、その大好きな笑顔を、最後に劇場の最前列で見られた。これが一生分だ。




最前列に至るまでの経過が、あまりにもめちゃくちゃで。後から自分で見返す為に書いておく。

当日の昼になって腰の痛みが限界を超えた。ここのところ少し調子が悪かったけど、一気にきた。
そのトリガーを引いたのは自分だ。
花、プレゼント、アメリカ土産、それぞれに添えるメッセージ。そして最後の手紙と、当日に全て書き上げた。
長時間ひたすら物を書く姿勢を維持してれば、そりゃ、腰が悪い自分の腰は悲鳴の一つあげるものだ。
分かっていたはずだけど、勢いが出るまで書けない性格で、勢いが出ると一気に書きたい性格でもあるからどうしようもなかった。
そんな代償と引き換えに、過去最長、そして積み残しがないように書ききることができた。


あちこち動き回るのは無理になったから、ホテルで時間調整をして、混み合う前にチケット発券して、じっと待っていようと決めた。
そのタイミングで発券した50番代が、抽選で2順目の入場となった。
最前列の上手側に向かい、中央側寄り2番目に座れた。最後にここ勝ち取れるの、理想の展開が過ぎた。
基本的に発券開始時間に行きたくて、体調が普通ならたぶんその通りにしていた。 それが、「少し横になって休まないと無理」ってなったからこの番号になった。
痛みが出た時は「なんで今日かな」ってひたすら嘆いたけど、2順目に呼ばれた瞬間に「このためか!なら腰の一つくれてやる!!」と心に火が点いた。


自己紹介で目の前に来る席だから、一回は座りたかった場所だった。まぁ通路側席が最高なんだけど、みことちゃん推しじゃなかったっぽいし競合しないならまぁいいやと。
自己紹介終わりに、最後もやっぱり棚橋弘至選手の力を借りて、渾身の「愛してまーす!!」。
さすがに最前列だから届いたことでしょう。「おぉ、キミそんなん言うタイプやった?」って表情と「ありがとね」もらえたと思う。
自分がそう思えていれば、それでいい。

「無駄なことなんて何もなかった」って、ここ半年くらいでよく言うようになったんだけど、まさか体の故障すらオタクとしての成功に繋がるとはね。
公演中もそりゃ痛かったけど、最前列ならアドレナリン全開であまり気にせずに見て声を出して騒いでやりきれた。オンデマンドちらっと見たけど、まぁ頭がよく動いてらっしゃること。48のルールが歯がゆいくらいに暴れ回りたかった。
よく耐えたよ俺の体。しばらくは治療とリハビリにを第一に考えよう。



何を書けばいいのか、もうよくわからないや。



かわいくて、かっこよくて、おもしろくて。変幻自在にたくさんの表情を、パフォーマンスを、キャラクターを、魅せてくれた。
決して王道ではなかった、なかったが故に彼女を見ることでしか通れない道で、味わえない感慨だったと思う。


2010年2月のK2「手をつなぎながら」公演、「よーし推し候補を探すぞ~」みたいなノリで入った。
その時に下手の2列目に座ったこと、「僕らの風」で早速みこってぃ(2010年の春を過ぎてから、こう呼んだことはない)にケチャしてみたこと、「ロマンスロケット」のラストで目の前に来たこと。
振り返るとテキトーな起点だった。そこから9年3ヶ月後まで見ていくことになるとは、まるで想像もしていなかった。
怒りもした、悲しいとか悔しいとかツラいとか感じたこともたくさんあった。
それでも、楽しいとか幸せな気持ちにしてくれた時、それはとても大きくて、その瞬間は今でも光り輝いている。
そんな最高な思い出は、これからも大切にしていきたい。


今後どうするとか、お花とかプレゼントの用意の話はまた追って記録していこう。
きっとそういうのも、自分のこれからの財産になっていくから。



内山命ちゃん、今までどうもありがとう。
飽きっぽい、移り気な俺から、飽きるチャンスを完全に奪い取ってくれたことで、俺は一生ずっとみことちゃんのことが大好きです。
どうかお元気で、その笑顔でたくさんの幸せを招いて、ご自身と周りの人たちを幸せにしていってください。


2019年5月31日
内山命さんの、SKE48卒業に寄せて。